株式会社シーザー
社会保険 ・ 2026年版

106万円・130万円の壁と店舗シフト|社会保険の判定で見落とす点

パート・アルバイト中心の店舗では、「壁」の話がシフト調整とセットになります。給与計算だけでなく、加入判定の見落としがトラブルの火種です。

公開日:2026年7月16日 / カテゴリ:社会保険・バックオフィス | 関連:ミス7選

店舗で「壁」が問題になりやすい理由

ポイントは、店舗は月によってシフト時間が大きく揺れ、時給×時間の年収見込みと、社会保険の加入要件(労働時間・日数など)が同時に動くことです。手作業の集計だと、どちらも後追い確認になりがちです。

制度の名称や金額の目安は改正の影響を受けます。ここでは「店舗の現場で何を見落とすか」に絞り、個別判断は社労士等への確認を前提にします。

よくある見落とし6つ

  1. 「年収の話」だけ見て、週の労働時間要件を見ない

    加入判定では所定労働時間・日数など時間の条件も重要。時給を下げて年収だけ抑えても、時間要件を満たせば別問題になる。

  2. 繁忙月のシフト増を「例外」扱いのまま放置

    数か月続くと「実態」として見られるリスク。一時的な増減の記録と、契約・シフト方針の見直しが必要。

  3. 複数店舗の合算をしない

    同一法人内で掛け持ちしている場合、店舗別のシフト表だけでは全体像が分からない。

  4. 扶養の話(130万目安)と事業所の加入要件を混同

    スタッフ側の扶養と、会社側の社会保険適用は論点が違う。窓口での説明が食い違いやすい。

  5. 控除の開始タイミングと給与計算のズレ

    加入手続きと、給与からの保険料控除開始月がずれると、明細トラブルになる。

  6. 制度改正の情報をExcelに手反映し忘れる

    料率・要件の変更は毎年のように話題になる。手動追随は抜けが出る。

店舗が取るべき実務の型

  1. スタッフごとに「契約上の所定」と「実績の労働時間」を両方見る。
  2. 月次で、壁に近づいている人のリストを出す。 シフト作成前に共有する。
  3. 本人への説明と、会社としての適用判断を分ける。 扶養の最終判断は本人・家族の状況にも依存します。
  4. 勤怠・給与・社会保険のデータを同一の基盤で持つ。 転記が多いほど判定ミスが増えます。

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よくある質問

106万円の壁と130万円の壁の違いは?

いわゆる106万円の壁は、一定の事業所規模など条件を満たす場合の社会保険(厚生年金・健康保険)の加入要件に関わる目安として語られることが多いです。130万円の壁は、被扶養者判定などで年収の目安として意識されることが多いです。制度改正の影響を受けやすいため、最新の公式情報と専門家確認が必要です。

シフトが増えた月だけ壁を超えそうなときは?

単月の支給額だけでなく、週の所定労働時間・月の所定労働日数など、加入判定に使う指標を確認します。繁忙期だけ急にシフトを増やす運用は、判定と説明責任の両面でリスクが上がります。

掛け持ちスタッフはどう見る?

複数勤務先がある場合、主たる事業所の考え方や、それぞれの契約内容の確認が必要です。店舗単体のシフト表だけでは足りないケースがあります。

まとめ

店舗の「壁」問題は、金額の話題に見えがちですが、実務の本質は労働時間の把握と加入判定の漏れ防止です。シフト・勤怠・給与がつながっていると、壁に近づくスタッフを月次で見える化でき、トラブルを減らせます。

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